犬さんと、アメリカで暮らす。



2006年 10月 11日 ( 1 )


本音と建前

アメリカに長く住んでいると、アメリカ人からの日本人や日本文化批判などを聞かされることがよくある。よく聞くのが、「日本人って本音と建前があるから本心が分かりづらい」というもの。それに続くのが「それに比べてアメリカ人は正直で裏表がない」というもの。

でも、ちょっと待ってと言いたい。

確かに、だれかれかまわずフレンドリーに接し、気に入らない事があれば主張する彼ら。正直かもしれない。ただ、ある事をしていないから、そうでいられるんだと私は思っている。

それは、人の気持ちを慮って人間関係を深めること。人の気分を害することを恐れること。

私がアメリカでとてもよく感じるのはアメリカ人の「superficiality(表面的であること)」。パーティーや電車などで聞かれる表面的で軽い話、自分に起きた出来事を面白おかしく話すけど、相手の意見や感想など気にしていない。その証拠に相手に反応する隙を与えない。結果、時間はつぶれるし、何だかたくさん話をしたから満足しているけど、でもそれってコミュニケーションではないと思う。相手の考え、気持ちを聞いてお互いをより理解して、関係を深めていきたいという要素が見られない。

それに対して日本のコミュニケーションは相手の反応を気にするばかりに、ついストレートに物事を言いそびれる傾向がある。でも私はそれは相手の気持ちを先読みして嫌な思いをさせないなど、対相手の心遣いがある。そしてその心遣いは先へのより深い人間関係を考慮した上でのものだと思っている。

表面的であり深い関わりを求めないために「本音と建前」が要らない文化と、相手との関係を気遣うあまり、「本音と建前」が不可欠になってしまう文化。どちらが良いとは決められない。でも、私は「本音と建前」をいくら非難されようと、そんな日本人は幸福であると考えたい。それは、アメリカのパーティーで不特定多数の人間と話しながらも常に孤独を感じる私の、アメリカへのささやかな抵抗と愛する母国日本へのささやかな期待と贔屓目も含んでいる。
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by inusanblog | 2006-10-11 10:53 | 嗚呼、アメリカ


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