犬さんと、アメリカで暮らす。



それは燃えるいのち

今日のテーマは名前。
「なまえ」と言えば、小さい頃母がよくレコードでゴダイゴの「ビューティフルネーム」をかけてくれていたのを覚えている。

「名前、それは燃えるいのち、一つの地球に一人ずつひとつ」

私はこの曲が大好きだ。それはただの懐かしい気持ちだけでは無く、大人になって初めてこの歌詞の意味を理解できるから。

そんな事を考えたのにはちょっとした事件が関わっている。

ある日、一人の生徒が私のオフィスアワーを訪ねてきた。用件を聞いてびっくり、日本語の名前が欲しいので、私につけて欲しいというのだ。バングラデシュ系アメリカ人の彼は自分でも何故か分からないほど日本に惹かれるあまり、何年も武道の修行を積み、そして礼節を重んじる武道の精神を通じて、ますます日本への思い入れを強くしたとのこと。だからどうしても、日本語の名前が欲しいと言われた。

台湾では小学校で初めて英語を習い始める時、担当の教師が「じゃあ、あなたは今日からステファニーよ / ボブよ 」とか決めていくらしい。そしてそれを一生背負っていくそうだ。アメリカでは中国語の発音が難しく、名前を覚えてもらいにくいという理由からも彼らはずっとその英語の名前を使い続ける。

でも、日本語教育の現場ではそんな事を聞いたことがない。言語を学ぶからといって、その国の文化、システムを全て受け入れる必要など無いんだよ、とその生徒に言ったものの全く引かない。自分の日本語へのcommitment(献身)の証としてどうしても欲しいという。

仕方が無いので、5つ何か自分を形容するのに相応しい言葉を選んできてもらい、それを組み合わせて作ってあげた。いくつか候補を挙げて、漢字の意味を説明しながら選ばせてやると、彼が大切にしている概念のchivalry(騎士道、ジェントルマンであること)を表現するために私がつけた、武士の「士」を使った名前を選んだ。

「本当に光栄だ、ありがとう」

そういわれ、ちょっとこそばいような気分になったのだが、その日から宿題にもテストにもその名前を書いてくるようになった。自分が大切にしているものにちなんだ、その名前は彼のアイデンティティーのなかに溶け込んでいったようだ。

名前、それは燃えるいのち

それは本当なんだ。
生まれてきた時にあなたを大切に思うだれかが、祈りと愛を込めてあなたに贈ったもう一つの燃えるいのち。

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by inusanblog | 2006-10-06 08:41 | 日々の雑記
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アメリカの大学で日本語を教える私(フジ)は、パピヨンの犬さんと暮らしています。アメリカ生活、日本語教育、そして犬さんの成長記録などなど・・・
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